『FourFourTwo』は「オーストラリアサッカー協会(FFA)のテクニカルディレクターを務めているエリック・エイブラムス氏は、ユースリーグの短縮を余儀なくされている状況を説明した」と報じた。
先日行われたAFC U-23選手権でグループリーグ敗退を喫し、オリンピックへの出場を逃すことになったオーストラリア。
かつては国立スポーツ研究所が主導して育成を進め、多くの若手選手を欧州に送り込んでいた同国であるが、このところはやや苦戦が続いている。
オーストラリアではナショナル・ユース・リーグという下部組織の全国リーグが行われており、そこに参加しているのは10チーム。
昨季まではホーム&アウェイの2回戦総当たりで18節行われていたのだが、2015-16シーズンは5チームごとの2グループに分けられ、シーズン8節+決勝戦だけになってしまった。
近年のユース年代の凋落に加えてリーグの短縮で公式戦の機会が失われており、これが育成の妨げになっているのではないかという声もある。
また、オーストラリアには州ごとの独立リーグであるナショナル・プレミアリーグ(実質2部以下)が存在するが、こちらでユースが州のトップで戦えているチームは数少なく、下部組織の選手が高いレベルでプレーできる状況にはなっていない。
Aリーグはオーストラリアの選手に活躍の場を与えることでは大きな成功を収めており、アジアの舞台でも近年力を発揮できるようになってきた。
しかしその一方で、決して若手育成に対して大きな寄与をしているかといえば、それほど結果に結びついていない部分もあるのだ。