オーストラリアサッカー協会でテクニカルディレクターを勤めているエリック・エイブラムス氏は以下のように話し、この短縮の理由は財政的な面であると明かした。
エリック・エイブラムス
(オーストラリアサッカー協会 テクニカルディレクター)
「10チームによってナショナル・ユース・リーグが創立され、下部組織が全国を飛び回るようになった。そして、それは大きなコストになっていた。
自分が気にしていたのは、効果的な方法になっていたかどうかという点だ。
例えば、セントラル・コースト・マリナーズ(ゴスフォード)がパースでプレーしなければならない時だ。
彼らは土曜日の朝3時にゴスフォードを離れ、そして11~12時にパースに到着し。そして大至急昼食をとる。そして試合をして、すぐに戻っていく。
これは彼らにとって、高水準の試合をする環境や状況ではないのだ。
そして、このような試合や旅程に対して大きなお金を注ぎ込むとするならば、何が効果的なのかという点について疑問を持たなければならない。
これは全く効果的な物事ではなかったのだ」
「正直なところ、この大会の試合数は十分に長くはない。
そして、全てのAリーグのクラブにアカデミーがあるわけでもないので、これはおそらく少し早すぎたのだろう。彼らがこの問題を解決すれば、我々もそれを整理できる」
しかし、その一方オーストラリアの若手育成に20年以上従事してきたラウール・ブランコ氏は、ユースリーグの縮小はマイナスの影響が大きいと語った。
ラウール・ブランコ
「これ(ユースリーグの縮小)は、誰もにとって理解が難しい物事だ。
世界中の誰にも言えないよ。我々のU-20のチームが、年間8試合しかやらないなんて事はね。我々がやっていることは、この国の若手選手にツケを支払わせているものだ。
そこから十分に優秀な選手が出てこないので、その結果アウレリオ・ヴィドマー(U-23代表監督)、アンジュ・ポステコグルー(A代表監督)によってツケが支払われるわけだ」