ブラジル北西地域のカップ戦、コパ・ド・ノルデステ。
23日に行われたフォルタレーザ対ボタフォゴの試合で、ちょっぴり真似したくなるようなフリーキックが決まった。
Jogada ensaiada + mole da defesa = Gol do Eduardo #HoraDoNordestehttps://t.co/KWPgPnbVyy
— Esporte Interativo (@Esp_Interativo) 2016, 2月 24
0-0で迎えた13分、フォルタレーザはゴールまで30mほど離れたゴール正面でフリーキックを獲得する。
ボールには2人の選手が近付く。立ち位置を見るに、おそらくは右利きと左利きのキッカーなのだろう。
主審に対して壁の位置を指摘するなど入念に時間を使っていたのだが、背番号7のMFピオが何やらボールの側へと寄っていく。
ゆっくりと進んでいたためボタフォゴの選手たちはボールをセットし直すのだろうと油断していると、相手の壁の裏に味方がフリーになっているのを見たピオはすかさずパス!
これにエドゥアルドがいち早く反応し、しっかりとしたトラップからファーサイドにシュート流し込み先制点をあげた。
ボタフォゴの選手たちとしては、一瞬の隙を突かれた形だ。
Qolyのデータベースによると、ボールに近寄りパスを選択したピオはセットプレーに自信を持つ選手であるという。そのため、ボタフォゴ選手たちの間には「ピオ(あるいはもう一方の選手)が蹴るだろう…」という強い思い込みがあったのかもしれない。
逆に言えば、絶対的なフリーキッカーを抱えるチームからするとある種有効な戦略であるとも言えるだろう。
また、パスを受けたエドゥアルドの動きを改めて見てみると、さり気なく気配を消し、背後を気にしながらゆっくりと裏のスペースに移動していることが分かる。
ピオとアイコンタクトをしているようにも見えることから、ひょっとしたら練習の時から用意していたオプションだったのかもしれない。
ここ最近フットボールの世界では様々なトリックが流行しているが、こうしたプレーは話題性も高いため、成功すれば世界中から注目を集めることができる。今週末から開幕するJリーグクラブも、試してみたらおもしろいかも?