『Independent』は「スイス警察が、パナマ文書に漏れたチャンピオンズリーグのテレビ放映権に関する証拠を収集するため、UEFAの本部を捜索した」と報じた。
先日公にされたパナマ文書は世界に大きな波紋を巻き起こしている。タックス・ヘイブン(租税回避地)を使って税金の支払いを逃れている人物のリストが入っており、各国の有名人の名前がそこに入っていたからだ。
そして、その中にはサッカー界に関係する人物も。新たにFIFA会長となったジャンニ・インファンティーノもそうであった。彼は先日までUEFAの事務総長を務めていた。
FIFAには現在、昨年FBIによって起訴された16名のうちの一人であるヒューゴ・ジェンキンスが所有していた会社にチャンピオンズリーグなどの放映権を販売したということから、贈収賄の疑惑がかかっている。
それらの捜査の一環として、6日にスイス警察はUEFAの本部を捜索。これらの汚職に関する証拠集めの一環として、そこに存在する書面などを収集したという。
ヒューゴ・ジェンキンス氏は、メディアの権利と引き替えにFIFAの幹部へ賄賂を支払ったという疑惑がかかっている。
また、FIFAの幹部たちには賄賂を受け取ったことによってロシア、カタールにワールドカップの開催権を与えたという疑惑もある。
これらの問題は今後も続いていきそうだ。捜査の進展を待ちたいところである。