緊迫の展開となったCL準決勝2ndレグ、バイエルン対アトレティコ・マドリー戦。
試合はアグリゲートスコアでアトレティコが1点をリードし終盤に差し掛かっていたのだが、こんなシーンがあった。
.@Simeone sendo Simeone! pic.twitter.com/eWjtE87IS3
— Esporte Interativo (@Esp_Interativo) 2016年5月3日
後半アディショナルタイム、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督がタッチライン際でマッチコミッショナーを突き飛ばしたのだ。
判定に関して主審や副審にアクションを起こすことはあっても、第四審やマッチコミッショナー相手にこうした行動を取るのは少し珍しい。
では、なぜシメオネ監督はこのような行動に出たのだろうか?
上述した通り、この時試合はアトレティコがリードしており、後半アディショナルタイムを迎えていた。
リードが1点であったことからシメオネ監督は交代カードを切り、コケに代えてステファン・サヴィッチを投入しようとしていた。要は少しでも時間を使いたかったのだ。
すでにシメオネ監督は選手交代の用紙を提出し、あとはプレーが切れるのを待っているという状況だった。そしてバイエルンのコーナーキックのこぼれ球をアトレティコMFトマス・テイ・パテイが大きく蹴り出し、ボールはハーフウェーラインを割る。
シメオネ監督はジュネイト・チャクル主審に交代をアピールしたのだが…なんとこれが認められず。そして興奮したシメオネ監督はマッチコミッショナーをはたいたというわけだ。
勝利への執念を見せるシメオネ監督の気持ちはよく分かるが…アトレティコ側からすれば決勝戦でのベンチ入り禁止処分だけは避けたい事態だろう。