18日から開幕した2016年度トゥーロン国際大会。5チームでのグループリーグなので、第1節が「お休み」になった日本代表も、21日にパラグアイとの初戦を迎えている。

その試合では浅野の同点ゴールも飛び出したものの、パラグアイの『神童』ことセルヒオ・ディアスに2得点を奪われ敗北。グループ2位以内に入るには、残りの3試合は一つも落とせない。

日本代表にとって正念場となるのが、本日この後行われるポルトガル戦だ。2連敗してしまえば、2位以内に入ることはほぼ不可能になる。

相手となるポルトガルU-20代表は、Qolyでもメンバー表を掲載したものの有名な選手はあまりいない。20名のうち、ポルトガルのトップリーグで出場機会を得ている者は3名ほど。ほとんどはBチームや下部リーグにいる選手だ。

しかし、その中にはもちろん将来に大きな期待が寄せられている逸材もいる。今回の試合で注目したい4名の選手をピックアップしよう。

『若き天才GK』ジョエル・ペレイラ

おそらく、このチームの中で最も有名な選手はジョエル・ペレイラだ。ポルトガル国籍ではあるが、彼は生まれも育ちもスイス。ニューシャテル・ザマックスの下部組織で育成され、そして2012年にマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれた。

昨年は3部のロッチデールへローン移籍し、6試合に出場。今季はマンチェスター・ユナイテッドでもヨーロッパリーグにおいてベンチ入りを果たし、徐々にその存在感を高めている。

伸びのあるジャンプに優れた反射神経を備え、パスのレンジにも高い評価が与えられている。精神的な資質にも優れていると言われ、今大会のベストGK候補だ。

ただ、あまり知られていないが、サブのジョアン・コスタも先日の試合で好調なパフォーマンスを見せていた。そちらがプレーするにしても日本にとっては「壁」になるだろう。

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