ナイジェリアサッカー連盟は「元ナイジェリア代表DF、元代表監督のスティーヴン・ケシ氏が死去した」と発表した。死因については明らかにされていない。

スティーヴン・ケシは1962年生まれで、享年54歳。選手としてはロケレンやアンデルレヒト、ストラスブールなどでプレーした経験を持ち、代表選手としても14年にわたってプレー。1994年W杯にも出場している。

引退後はアメリカで勉強して指導者となり、2004年にトーゴの代表監督に就任。チームを2006年アフリカネイションズカップ出場に導いている。

2011年に母国ナイジェリアの監督に招聘され、2013年アフリカネイションズカップで19年ぶりの優勝を達成。コンフェデレーションズカップ、ワールドカップにも出場しており、アフリカ屈指の監督としての評価を固めた。

ワールドカップでもボスニア・ヘルツェゴヴィナ、アルゼンチン、イランを相手に1勝1分け1敗と結果を残し、決勝トーナメントに進出。フランスにベスト16で敗れたが、近年のナイジェリアでは最も好成績をあげていた。

しかしその一方で、仕事への干渉を嫌ったこと、給与の未払いを公言したことなどから、メディアや連盟との折り合いが非常に悪いことでも知られていた。

その後は連盟の混乱の中で解任されながらも「パートタイム契約」でチームを指揮したりと関係を続けてきたが、昨年7月にコートジボワール代表監督に応募したことから「契約違反」として解雇されている。

先日は南アフリカ代表、あるいはオーランド・パイレーツの監督に就任するのではないかと伝えられており、全く死に至るような傾向はなかった。そのため、このニュースは多くの人々に驚きを与えている。

なお、3年間がんと闘病していた妻のケイトは昨年12月に死去しており、夫であるスティーヴンも半年後に後を追う事になってしまった。

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