19日、ナイジェリアサッカー連盟(NFF)は「ポール・ル・グエン氏を新たな代表監督兼技術顧問として任命した」と公式発表した。

サンデー・オリセー氏が給与未払いを理由に退任して以降、新たな代表監督を探してきたナイジェリア。

暫定指揮官であったサリス・ユースフ、ベルギー人監督のトム・サンフィーらも候補としてあげられていたが、前者は早々に「連盟は私を選ばない」として脱落を宣言、後者はバングラデシュに去った。

そして最終的にはポール・ル・グエン氏が残り、今回ナイジェリア代表の監督として指名されるに至った。

ところがその数時間後、『L'Equipe』は「ポール・ル・グエンはナイジェリア代表監督の仕事を受け入れていない」と報じた。

そして、19日夕方になってナイジェリアサッカー連盟も公式にポール・ル・グエン氏との最終的な交渉が破談に終わったことを表明した。

『Punch』によれば、連盟の広報を務めているスレイマン・ヤハヤ=クワンデ氏が「ル・グエンはナイジェリアに住むことを希望しなかった」と語ったという。

スレイマン・ヤハヤ=クワンデ

「真実を言えば、技術委員会がすべての出願書類を精査し、ポール・ル・グエンがポストに適していると決めた。

しかし、最終的な交渉の際に、彼はナイジェリアのターゲットになっていることを快く思わず、こちらに住むことも希望していなかった。それは理事会にとって痛い点だった。

ナイジェリア代表監督という仕事はとても大きいものであり、誰もが請けられるものではない。ル・グエンが来ないことにも問題はない。

数人のレベルが高い有資格者がナイジェリア代表の監督になりたがっている。不足の事態もケアできるプランがある」

そして、『Vanguard』によれば、アマジュ・ピニック連盟会長は「そもそもル・グエンに仕事を提供したことはない」と話した(ならどうして発表したのかと突っ込みたくはなるが)。

アマジュ・ピニック(ナイジェリアサッカー連盟会長)

「ナイジェリアは彼に仕事を提供したことはない。ル・グエンはただ技術委員会の推薦があっただけだ。それは執行委員会の認可を得ていた」

ナイジェリアはイスラム過激派組織ボコ・ハラムの本拠地として知られており、治安も良好ではない。

ル・グエン氏は国の様々な場所を訪れる必要が出てくること、契約の条項が順守されるのかどうかに懸念を持っていたという。

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