徳島ヴォルティスは20日、FWアシル・エマナ(Jリーグでの登録名は「アチーレ・エマナ」)を獲得したことを発表した。
【クラブからのお知らせ】アチーレエマナ選手の完全移籍による加入が決定いたしましたのでお知らせいたします。https://t.co/V5doro4tWl #vortis
— ヴォルタくん【徳島ヴォルティス公式】 (@vortakun) 2016年7月20日
エマナは34歳の元カメルーン代表選手。ポジションはFWとなっているが、攻撃的MFとして認識している方も多いだろう。「あの当時」はそうだった。
そう、2010年の南アフリカワールドカップである。
当時、岡田武史監督率いる日本代表は本大会に向けたテストマッチの結果・内容が振るわず、チームに対する期待値はかなり下がっていた。
国内で行われた2試合において、セルビアに0-3、韓国に0-2の敗戦を喫すると、さらにイングランドに1-2、コートジボワールにも0-2に敗れ、まさかの4連敗で本大会へ。厳しい状況で初戦のカメルーン戦に臨んだが、1トップで起用された本田圭佑の先制点を守り切り自国開催以外のワールドカップで初勝利。その後デンマークも破り、ベスト16という成績を残した。
そのキーになったカメルーン戦、ポール・ル・グエン監督率いるチームの10番がエマナだった。
ベンチスタートとなったものの、1点ビハインドの63分にDFジョエル・マティプに代わって出場。0時すぎの日本で「嫌な選手が出てきた」と感じた人も多かったはずだ。
当時の彼はスペインのベティスの中心選手であり、直前のシーズンでは28試合に出場し11ゴールを決めていた。