エジプト人会長アシーム・アラムとは
現在ハル・シティの会長を務めているのはエジプト生まれの実業家アシーム・アラム氏。後にイギリスへと亡命しているため、両方の国籍を持っている。
ハル大学で学んだ彼は会計士として従事し、その後起業。英国でも屈指のビジネスマンとして名を上げた。その総資産は10億ドル(およそ1兆円)を超える。
Assem Allam offers to fund Labour rebels https://t.co/fj8olIeOMI pic.twitter.com/o1KdFNeEKY
— Hull Daily Mail (@hulldailymail) 2016年7月6日
彼がハル・シティのオーナーになる手続きを始めたのは2010年だ。長いデューデリジェンス(企業の価値評価)のプロセスを経て、12月16日に株式がアシーム・アラムの元に渡った。
3000万〜4000万ポンド(およそ39.1~52.1億円)の投資が約束され、そして2013年には正式にオーナーへ就任することになる。
ところが、アシーム・アラムによるハル・シティの管理はトラブルに見舞われ続ける事になった。それが表に出たのはオーナー就任からまもなくだ。
アラム会長が発表したのは、クラブ名の変更という手段だ。グローバルな市場に訴えかけるには、109年続いたハル・シティという名前を変え、『ハル・タイガース』という名称に変える必要があると主張した。
しかしながら、当然クラブのサポーターからは非常に激しい批判を受けることになり、アシーム・アラムへの風当たりは強くなった。
さらに、イングランドサッカー協会(FA)も投票の結果が反対多数だったため、アシーム・アラムによる提案を拒否するに至った。
アシーム・アラムはこの他にもスタジアムの買い取り、そして周辺の商業活動の活発化を目指していたが、これもハル市議会に拒否されている。
ハル・シティのオーナー、クラブ名変更が認められるまで投資を中止へ | Football Web Magazine 『Qoly』 http://t.co/AtnLydWppp
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2014年10月4日
[Qoly] 「ハル・タイガース」への変更、やはり認められず http://t.co/SCAHjPL43L
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2015年7月12日
これに反対するアシーム・アラムは法的な手段に訴えるとともに、クラブの名称変更が許されないのならば、株式を売却すると宣言したのだった。