18日、エジプト・プレミアリーグのアル・アハリは「マルティン・ヨル監督が辞任した」と公式発表した。
マルティン・ヨルは1956年生まれの61歳。かつてトッテナム・ホットスパーやハンブルガーSV、フラム、アヤックスなどを率いたことで知られるオランダ人指揮官である。
昨季途中でジョゼ・ペゼイロ監督を解任したアル・アハリは、2月28日にマルティン・ヨル氏を新たな指揮官に迎え、エジプトリーグ優勝を果たした。
しかしながら、カップ戦では決勝で敗れ、並行して行われていたCAFチャンピオンズリーグにおいては開幕からZESCOユナイテッド(ザンビア)、ASECミモザ(コートジボワール)に連敗するなど結果が出ず。
今月12日に行われたZESCOユナイテッドとのホームゲームでも2-2のドローに終わり、グループリーグ敗退が決定。
その結果に憤慨したアル・アハリのファンは、16日の火曜日に練習場を襲撃し、トレーニングを妨害するとともに、選手やスタッフに暴言を浴びせるという行為に出たのである。
アル・アハリはチームの安全が保障できないとして練習を中止。マルティン・ヨル監督は身の安全が保障されていないと考え、チームに辞表を提出したとのことだ。
練習についてはコーチのウサマ・ウラビーが引き継ぐことが決定しており、24日に行われるASECミモザとの試合も暫定的に指揮を執る予定となっている。