Nikeが今年3月に発表した“とある最新技術”を搭載したサッカースパイクが、ついに日本でも8月23日に発売された。

その前に、雨などでぬかるんだピッチでサッカーをした際、スパイクのソールプレートに泥が詰まったという経験はプレーヤーなら誰しも持っているはずだ。スタッドがピッチに刺さりにくくなるだけでなくスパイクも重くなり、プレーに影響が出てしまう。

そこでNikeは、2年以上をかけて「アンティクロッグ」というテクノロジーを開発した。

当初は撥水性の観点から解決策を模索したという彼らだが上手くいかず、別のアプローチで問題を解決することにチャレンジ。それが見事成功したという。以下は開発に携わった博士号を持つ専門家の一人、素材科学技術と化学の専門知識を持つジェレミー・ウォーカー氏のコメントだ。

「水をはじくということから離れ、水を味方につけてなめらかな層を作ると同時に、トラクションの性能を損なわないものを作ることを考えました。泥の分子構造を理解することが、泥をプレートにつかないようにする親水性の高いものを開発することが鍵となりました」

こうして完成したのが、水に接すると柔軟になる適応性ポリマーが含まれた「アンティクロッグ トラクション プレート」。

先に発売された海外では好評のようだが、実際使ってどんな感じなのか、気になる・・・。

今回発売されたのはソフトグラウンド向けのSGソール搭載スパイクで、『マジスタ オブラ II SG-PRO AC』、『ハイパーヴェノム ファントム II SG-PRO AC』、『ティエンポ レジェンド VI SG-PRO AC』の3種類。

ヒール部分に入った六角形のロゴが目印だ。販売はいずれもNike.comのみで行われている。

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