29日、フランス・リーグアンのマルセイユは「クラブの株式売却について、フランク・H・マコート氏との間で独占的な契約を結んだ」と公式発表した。

現在マルセイユのオーナーを務めているのはマルガリータ・ルイ=ドレイフュス氏。2009年に白血病で死去したロベール・ルイ=ドレイフュス氏の妻である。

しかし、彼女がクラブを受け継いでからというもの、経営については非常に厳しい状況が続いていた。

フランスの税制の変更、そして本拠地スタッド・ヴェロドロームの改修による賃貸料の増加などが重なり、83億ドルの資産を持つというマルガリータ氏もクラブの売却へ動いていたのだ。

そして今回、ようやくその売却先が見つかった。その相手は上記のようにフランク・マコート氏だ。

フランク・マコート氏は1953年生まれの63歳。ボストンでの不動産業や建設業でビジネスをスタートさせ、後にロサンゼルスに拠点を移し、スポーツビジネスへ進出した人物だ。

特にメジャーリーグ・ベースボールに力を入れており、彼の祖父もボルトン・ブレーブスの株主であったという。2002年にはボストン・レッドソックスの入札に挑戦したが失敗。2004年にロサンゼルス・ドジャースを4億3000万ドルで買収し、球団オーナーになった。

その際には大きな投資を行い、日本人の中村紀洋(2005年)、斎藤隆(2006年)、黒田博樹(2008年)の獲得にも関わった。

しかし2011年にクラブは経営破綻し、マコート氏もクラブの所有権を売却している。

ただ、その他にもロサンゼルスマラソンやグローバル・チャンピオンズ・ツアー(馬術)などの大会を所有しており、スポーツ面で世界的な活動を行っている実業家だ。

なお、これはあくまで独占的な交渉権の契約であり、最終的な買収の結論については今年末までに行われる予定だとのこと。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介