先週末に行われたドイツ3部リーグの試合は大きな話題になった。
かつてブンデスリーガにも昇格していたことで知られるハンザ・ロストックは、アウェイに乗り込みアーレンと対戦。1-1のドローとなっていた。
そして、敵地であるショルツ・アレーナに訪れたハンザ・ロストックのサポーターが掲げたのはこんなバナーだった・・・
Geschmacklos! Fans von @HansaRostock zeigen Bin-Laden-Plakat. https://t.co/LelJEO49k5 pic.twitter.com/F9tffEizL7
— BILD Sport (@BILD_Sport) 2016年9月12日
これはもちろん、かつてアル・カーイダの指導者であったウサマ・ビン・ラーディンである。
試合の開催日は、彼が指揮したアル・カーイダがアメリカ同時多発テロ事件を起こした(と言われている)日からちょうど15年だった。
なぜハンザ・ロストックがこれを掲げたのか?それは町の歴史に理由があるという。
バルト海沿岸に位置し、東ドイツ最大の港湾都市であったロストック。その立場から、第2次世界大戦中には連合国側から激しい空爆を受けることになった地域である。そのため反イギリス、反アメリカ感情が強い都市なのだ。
2011年に2部へと昇格した際にも、アメリカ同時多発テロ事件から10週年という形で同じようにビン・ラーディンのバナーを使用した過去がある。
しかし、当然それによってこれが許されるわけでもない。
ハンザ・ロストックの会長を務めているロベルト・マリアン氏は『Bild』に対して「愚かで悪趣味な行為」と批判している。また、ドイツサッカー連盟(DFB)もすでにこの行為に対しての調査を行っており、スタンドの閉鎖や入場禁止などの処分に至る可能性が高いと考えられている。
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