リヴァプール生まれのストライカー、リー・トランドル。彼はプレミアリーグでのプレーは一度も経験したことがないものの、各方面で伝説を作ってきた男だ。
特に2003年に加入したスウォンジー・シティでは長くエースとして得点を量産。2013年までのキャリアで公式戦628試合に出場し、242ゴールを決めた人物である。
彼は2012-13シーズンにマリンFCに所属した後一旦現役を引退し、スウォンジー・シティのアンバサダーとユース年代のコーチを務めていた。
しかし、サッカーへの情熱を捨てきれなかった彼は39歳になった今年、ウェールズの3部リーグにあるリャネッリ・タウンと契約。3年ぶりにピッチへ戻ってきたのだ。
そして17日、ホームで行われたアベルガヴェニー・タウンとの試合に出場した彼は・・・
INJURY TIME HATRICK FOR REDS' TRUNDLE
See @LeeTrundle10's remarkable injury time hatrick here.
[@LlanelliTownAFC] pic.twitter.com/8P90nDvQCn
— Clwb Pel-Droed Media (@YCPD_Cyfryngau) 2016年9月17日
なんと後半アディショナルタイム最後の3分だけでハットトリックを決めてみせたのだ!しかも、一発目のフリーキックの距離と言ったら、である。
これでリャネッリ・タウンは5-2と大きなリードを奪い、ホームで勝利に成功。39歳の大ベテランが見せた「魔法」に、相手だったアベルガヴェニー・タウンもツイッターで賞賛を送った。
3 goals in 3 mins from @LeeTrundle10. @LlanelliTownAFC's biggest investment has paid off in epic style for the home team. 5-2 at Stebonheath
— Abergavenny Town ⚽️ (@AbergavennyTFC) 2016年9月17日
なお、トランドルはリャネッリ・タウンでのデビュー戦となったアバーデイル・タウン戦でもハットトリックを決めており、これまでわずか4試合の出場で9ゴールという凄まじい記録を残している。
スウォンジーの古いファンからは、その意表を突くプレーぶりから『Magic Daps』と呼ばれたトランドル。8月末には娘も誕生しており、ますますの活躍が期待される。