リヴァプール生まれのストライカー、リー・トランドル。彼はプレミアリーグでのプレーは一度も経験したことがないものの、各方面で伝説を作ってきた男だ。

特に2003年に加入したスウォンジー・シティでは長くエースとして得点を量産。2013年までのキャリアで公式戦628試合に出場し、242ゴールを決めた人物である。

彼は2012-13シーズンにマリンFCに所属した後一旦現役を引退し、スウォンジー・シティのアンバサダーとユース年代のコーチを務めていた。

しかし、サッカーへの情熱を捨てきれなかった彼は39歳になった今年、ウェールズの3部リーグにあるリャネッリ・タウンと契約。3年ぶりにピッチへ戻ってきたのだ。

そして17日、ホームで行われたアベルガヴェニー・タウンとの試合に出場した彼は・・・

なんと後半アディショナルタイム最後の3分だけでハットトリックを決めてみせたのだ!しかも、一発目のフリーキックの距離と言ったら、である。

これでリャネッリ・タウンは5-2と大きなリードを奪い、ホームで勝利に成功。39歳の大ベテランが見せた「魔法」に、相手だったアベルガヴェニー・タウンもツイッターで賞賛を送った。

なお、トランドルはリャネッリ・タウンでのデビュー戦となったアバーデイル・タウン戦でもハットトリックを決めており、これまでわずか4試合の出場で9ゴールという凄まじい記録を残している。

スウォンジーの古いファンからは、その意表を突くプレーぶりから『Magic Daps』と呼ばれたトランドル。8月末には娘も誕生しており、ますますの活躍が期待される。

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