今夏イングランド代表監督に就任したばかりだったサム・アラダイスがわずか67日で契約解除に追い込まれた。その発端は英紙『Telegraph』による、おとり取材だった。

その『Telegraph』が再びサッカー界の不正疑惑について伝えている。今回の調査報道は複数件ある。

まずは、英2部バーンズリーのアシスタントコーチ、トミー・ライトについてのもの。彼は選手の移籍を手助けする見返りとして、5000ポンド(66.1万円)を受け取ったとされている。ライトのスポークスマンは違法な行為はしていないと否定したというものの、バーンズリーは内部調査が終わるまで彼を職務停止にしたとしている。

そして、かつてチェルシーなどで活躍したジミー・フロイト・ハッセルバインクにも疑惑の目が向けられている。彼は現在、英2部QPRで監督を務めているのだが、選手の移籍を提案するエージェントに対して、5.5万ポンド(727.6万円)の見返りを求めたとされている。

ただ、ハッセルバインク側は「相手から講演についての料金提示はされたが、その見返りとしていかなる約束もしていない」などと疑惑を否定。QPRも内部調査はするが職務停止にはしないとしている。

また、リーズ・ユナイテッドのイタリア人オーナー、マッシモ・チェリーノにも選手の第三者保有ルールを回避する方法を示唆した疑惑が浮上しているようだ。なお、いずれのケースもその様子を『Telegraph』の隠しカメラが捉えている。

『Telegraph』は現在プレミアリーグのチームを率いている8人の監督が選手移籍に関して賄賂を受け取ったとも報じているようで、問題は今後更なる広がりを見せるかもしれない。

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