ヨルダンで開催されているU-17女子ワールドカップ。
連覇を目指す日本は無敗で準決勝にまで辿り着き、17日には決勝進出をかけスペインと激突した。
日本にとってスペインは前回大会の決勝で顔を合わせた相手。
激しい試合となるかに思われたのだが、0-3の完封勝利を収め、見事2大会連続でファイナルに進出することが決定した。
高橋はなのゴールで先制した日本は後半開始直後に追加点を奪うのだが、この得点を演出したスルーパスがなかなかの鋭さであった。
48分、右サイドを冨田実侑がオーバーラップすると、中央でボールを持っていた長野風花がこのスルーパス!
冨田は大きく開いていたためそこにシンプルに出してもチャンスになりそうではあったのだが、長野はスペイン選手の“門”を通す難しいコースにパスを通した。
この素晴らしいパスによってスペインの守備組織を崩した日本はここから冨田がクロスを入れ、これがスペインの選手に当たってオウンゴールとなった。
一撃必殺のスルーパスを披露した長野は浦和レッズレディースに所属する17歳。
2年前の2014年大会には15歳ながら参加し、今大会はキャプテンとしてチームをまとめている。
スペインを破った日本は、決勝で北朝鮮と対戦することが决定。日本にとっては今大会の予選でもあるAFC U-16女子選手権2015で敗れている因縁の相手だけに、なんとか借りを返したいところだ。