『ESPN』は「新しい研究の結果、日常的なヘディングによっても脳機能の『重大な変化』があることが特定された」と報じた。

近年大きな問題になっている衝撃と脳のダメージの関係。

2002年に59歳で死去した元イングランド代表FWジェフ・アストルに、神経変性脳疾患、慢性外傷性脳症(CTE)の症状が発見された。

さらにその他にも元トッテナムの主将ダニー・ブランチフラワーらも若年性アルツハイマー病にかかっており、これらは過去の重いサッカーボール(現在の6倍とも言われる)を頭部にぶつけたこととの関連性が証明されている。

CTEは他にも脳への衝撃を繰り返したアメリカンフットボール選手、ボクシング選手、ラグビー選手などで多く確認されている。

今回の調査は、脳震盪のような強いダメージではなく、日常的な軽いダメージの蓄積による影響を調べたものだ。

スターリング大学で行われた実験は、19名の選手にそれぞれ20回のヘディングを行わせ、その後脳機能と記憶能力をテストするもの。

その結果、セッション後に脳機能はおよそ41~67%の間まで減少し、そして24時間以内に正常化されることがわかったという。

なお、今後はこのダメージが継続して加わった場合の脳の変化を調査していくとのことだ。

現在のところは軽微なダメージによる脳機能の低下は短期的なものだけが確認されている状態だ。

しかし、それが蓄積した場合にも何らかの障害の恐れがあると証明されれば、サッカー界は何らかの対策を打つことを余儀なくされる可能性があるだろう。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい