「こんにちは。
今日もたくさんの方々に来ていただき本当にありがとうございました。
今日は私から皆さんへ手紙を書いてきました。下手な日本語ですが、最後まで聞いてください。
サガン鳥栖を愛する皆様へ。
まだリーグ最終戦と天皇杯が残っていますが、2016シーズン本当にお疲れ様でした。
いつも温かい愛情と熱い応援で私たちの力になってくださり、感謝しています。皆さんのおかげでいつも堂々とピッチに立つことができ、皆さん一人ひとりのその声が私たちを最後まで走らせてくれました。
また、皆さんの情熱と歓声が大きなモチベーションとなり、いつも幸せな気持ちでピッチに立ち、良いパフォーマンスをお見せすることができたと思いますし、その力でサガン鳥栖も私も成長できたと思っています。
そして、このスタジアムの雰囲気も皆さんがいなくては作ることはできません。
ベアスタを埋め尽くし、選手たちと同じ気持ちで戦ってくださった皆さんは本当に美しいです。
私は今シーズンを最後に韓国に戻りますが、サガン鳥栖で過ごしたこの7年の時間はこれから先のサッカー人生と、一人の人間としての人生を過ごしていく上でとても大きな意味を持つだろうし、いつも私の励みになってくれると思います。
私の心はいつもサガン鳥栖とともにあります。
7年間、このチームでプレーできるチャンスをくださったサガンのお父さん竹原社長。陰ながらこのチームの成長を応援してくださるスポンサーの皆様。
どんな時も信じてくれて勇気をくれたマッシモ(フィッカデンティ)監督。いつも後ろから支え、たくさん苦労しているコーチングスタッフの皆さんやフロントスタッフの皆様。
そして7年の間、本当のお兄さんのようでいつも面倒なことを頼んでも快く受け入れてくれて、でももうコーチになったから最近ご飯も一緒に食べてくれなかった(キム)チョンフンコーチ、お兄さん。
ここで長い時間を過ごした人もそうじゃない人たちもいるけれど、国籍も関係なく、一人の人間としていつも温かく接してくれて、今年は韓国人である私がキャプテンになり、本当に足らないことが多かったと思うけど、いつも尊重してくれて後ろから支え背中を押してくれて……しんどいことや苦しいことがあっても一緒になって誠実に最後まで最善を尽くしてくれたチームメートのみんなにこの場を借りてお礼を言いたいと思います。
みんなありがとうございました。
7年間、サガン鳥栖のファミリーから受けた大きな愛情とたくさんの思い出をこの手紙で全て伝えることはできませんが、少しでも私の気持ちを表したくて手紙を書きました。
何物とも代えることができないくらいのたくさんの愛情をもらえたと思います。
もう一度、皆さんに7年間の感謝を言いたいと思います。本当に心からありがとうございました。
こうして2016Jリーグのシーズンが終わりますが、サガン鳥栖の今シーズンはまだ終わりません。天皇杯ではありますが、このホームであと1試合できるというのは私にとってこれ以上ない幸せです。
(天皇杯4回戦のサンフレッチェ広島戦が行われる)11月12日も皆さんの力が必要です。天気は寒くなりますが、熱い応援を宜しくお願いします。
少し長くなりましたが、最後に…。
私はまたいつの日か皆さんの熱い応援を背に、サガン鳥栖のユニフォームを着てここベアスタのピッチに立てる日を夢見ています。
夢は叶う!ありがとうございました」
挨拶の途中から思わず涙してしまうキム・ミヌの姿は、多くのサッカーファンの心を揺さぶったはず。
またいつか、Jリーグの舞台でキム・ミヌの勇姿を見たいものだ。