グエン・フー・タン監督率いるベトナム代表は8日、ハノイ市ミーディン国立競技場でインドネシア代表と親善試合を行い、3-2で逆転勝ちした。
試合は序盤、インドネシアの激しいプレッシングをかわしつつ、ベトナムがパスを繋ぎながらチャンスをうかがう。しかし、ベトナムは32分、注意すべき相手のカウンターから先制を許してしまう。
ここから攻勢を強めたベトナムは45分、フリーキックのチャンスから元コンサドーレ札幌のFWレ・コン・ビンが頭で決めて同点とし、前半を1-1で折り返す。
後半に入ると、ベトナムは51分にDFチュオン・ディン・ルアットがペナルティエリア内でハンドの判定を受け、このPKをFWイルファン・バフディム(コンサドーレ札幌)に決められて再び1点を追う展開となる。
しかし、ポゼッションで上回るベトナムは、その後も辛抱強く自分たちのペースでパスを回して相手のスキをうかがい、70分に途中出場のFWグエン・コン・フォン(水戸ホーリーホック)が代表初ゴールを決めて同点に追いつく。
さらに、82分にはDFクエ・ゴック・ハイのロングパスに反応したMFグエン・バン・トアンのゴールが決まり、ベトナムがついに逆転。終盤に初めてリードを奪ったベトナムは、残り時間をしっかりとしのぎ切り、3-2で逆転勝利した。
ベトナムがインドネシアに勝利するのは、1999年の東南アジア競技大会(SEA Games)以来で実に17年ぶり。また、この試合で同点弾を決めたレ・コン・ビンは、代表キャップ数を80、通算ゴール数を49に伸ばし、自身が持つ歴代最多記録を更新した。
なお、ベトナム代表は12日にメコンデルタ地方カントー市で、AFFスズキカップ前の国内最後の親善試合をアビスパ福岡と行う。