サポーターの役割は、チームを応援するだけではない。
困難な状況にある選手に寄り添い、連帯感を示すことも重要な役目だ。
先週末に行われたエールディビジの第13節、デ・カイプでのフェイエノールト対PECズウォレ戦ではこんなシーンがあった。
Kippenvel in De Kuip: een schitterende actie met sterretjes als steun voor Tonny Vilhena na het overlijden van zijn moeder. #YNWA#feyzwo pic.twitter.com/oEg7Dr3m8C
— Feyenoord Rotterdam (@Feyenoord) 2016年11月20日
選手が登場する際、フェイエノールトのファンがサポーターズソングである"You'll Never Walk Alone"を歌い、線香花火を手にしていたのだ。
実はこれ、10月末に癌で亡くなったMFトニー・フィリェナの母親に対する追悼の演出。
フィリェナは母親が亡くなってからチームを離れており、その後は代表ウィークに入っていた。この日のズウォレ戦が母を亡くしてから迎える初めての試合であり、フェイエノールトのサポーターがこのようなサプライズを用意したようだ。
フィリェナはフェイエノールトのユース出身の21歳。
ジョージニオ・ワイナルダム、ルーク・カスタイニョスに続く同アカデミーの「最高傑作」と言われ、パワー、スピード、テクニック、戦術理解力を兼ね備える“NEWフリット”と注目されるタレントだ。
この演出を見たフィリェナは「ファンのサポートに感謝している」とコメントしたという。
なお、試合はディルク・カイトのゴールもありフェイエノールトが3-0と快勝。チームは首位をキープしている。