先月25日に90歳で亡くなったキューバの前国家評議会議長フィデル・カストロ氏。

カストロ氏はかつてMLBの選手を目指していたほどの野球好きで、1959年のキューバ革命後も野球の普及に尽力を注ぎ、同国が近年までアマチュア球界の王者に君臨していたことは広く知られている。

サッカーとのかかわりではディエゴ・マラドーナを息子のように可愛がっていたことも有名だ。しかし、ルールに関してはあまりご存知なかったようで、2005年に対談した際もサッカー界の“神様”相手に、キャッチボールとバスケットボール?を始めるという奔放さである。

だが一方、今年8月13日に迎えた90歳の誕生日を過ごしたのは、実はこの格好であった。

Pumaのジャケットに膝元には見覚えのあるロゴマーク…これは、日本代表のヴァヒド・ハリルホジッチ監督が以前指揮したアルジェリア代表のジャージだ!

アルジェリアはキューバと同じ社会主義体制を敷いており、カストロ氏とも古くから付き合いのある国だ。カストロ氏といえば最晩年、トレードマークだった軍服を脱ぎ主にジャージ姿(基本はadidas)で余生を過ごしていたが、まさか野球好きなキューバ革命の英雄が90歳の節目、それも最後の誕生日に着用していたのがサッカーのジャージだったとは…。

キューバは今後、カストロ氏の死去に伴い様々な追悼行事を開催することになっており、マラドーナも参加する予定だという。

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