かつてリヴァプールでUEFAチャンピオンズリーグ優勝も経験した元イングランド代表GKスコット・カーソン。
その彼が英紙『Guardian』のインタビューに答えた。そこでは、CL優勝後のメダルについての話題も。
当時のリヴァプールの守護神はイェジー・ドゥデクで、カーソンは決勝戦には控えとしてベンチ入り。だが、実質的な第2GKとして位置づけられていたのは、クリス・カークランドだった。
実際、このシーズンにカークランドはCL4試合に出場したのに対し、カーソンは彼が負傷した際の1試合のみであった。
そんな関係にあった2人は、イスタンブールでの試合後にこんなやりとりをしていたそう。
スコット・カーソン(現ダービー・カウンティGK)
「メダルを受け取った時、僕は自分のをクリスにあげようとしたんだ。
彼はグループステージで自分よりも多くの試合でプレーしていた。
だから彼のほうがよりふさわしいと感じたんだよ。
だけど、誰もが知っているようにクリスは本当にいいやつで、こう言ったんだ。
『No、(決勝の)ベンチにいたのは君だ。君も自分の役割をプレーしたんだよ』。
自分が受け取れて嬉しかった。
でもメダルというのはプレーできた時に、かなり価値が高まるものさ。
自分にとって、あの夜は目撃しただけでも十分だった」
カーソン以上にプレーしながら負傷のために決勝ではベンチ入りできなかったカークランド。だが、優勝メダルは辞退したという。