『Zambia Report』は31日、「2月4日にザンビアサッカー協会は緊急理事会を開き、国の憲法に挑戦するかどうかを議論する」と報じた。

全世界で人種差別の問題が多く取りざたされるなか、その一方でLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の差別問題についての関心も広がっている。

その中で、現在サッカー界からそれに対抗していこうという動きを見せているのがザンビアである。

世界にはLGBTを国の憲法で禁じている地域もあり、アフリカ諸国ではむしろ多数派となっている。

ザンビアもその一つであり、同性愛者に対する権利は一切認められておらず、発見されれば処罰の対象となる。

しかしザンビアサッカー協会は今年その規約を改定しようとしており、FIFAが求める平等の精神を盛り込もうとしているのだ。

FIFAは「政治や宗教の問題には中立であること」「差別は強制的に禁止され、中断や追放によって罰せられる」と定めている。

ザンビアはこれを受けて政治的、宗教的、民族的な問題からは完全に中立を保つという規約を盛り込み、「差別を罰する」という体制を整えようとしているのだ。もちろん、これは当然国の法律とは対立するものとなる。

昨年『BBC』の取材に答えたザンビア大学教授のランディラニ・バンダ氏は「法律は同性愛を犯罪としているわけではなく、『自然秩序に対する犯罪』としているだけである。同性の人物と性交することは犯罪であるが、性的嗜好と性同一性に基づいた差別を禁止するのは問題ない」と語っている。

しかし、もちろんザンビアサッカー協会がこの条項を盛り込めば一つの大きな議論になることは確実である。今後どのような動きが行われるのかが注目される。

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