『Guardian』は17日、「サットン・ユナイテッドは、スポンサーを巡ってファンの一部と対立している」と報じた。
先日、FAカップ第5ラウンドにてアーセナルとの対戦が決まったサットン・ユナイテッド。5部に所属している彼らにとっては極めて大きな舞台となる。
アーセナル戦が決定!その瞬間、相手サポーターがブッ壊れる https://t.co/L1F8qacWvq
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年1月31日
しかし、その大きなチャンスがサポーターとの軋轢を生むことにもなっているという。原因はスポンサー契約だ。
この試合に向けてサットン・ユナイテッドは、あのタブロイド紙『The SUN』とスポンサー契約を結んだのである。
アーセナル戦だけであるが、通常の『Green Go Waste』(廃棄物処理会社)と入れ変わる形で胸に『The SUN BETS』とロゴが入る予定だ。
Happy birthday to my partner in crime, old man @djdundo pic.twitter.com/sdmdXInPx6
— Simon Downer (@SiDowner) 2017年2月16日
しかし、『The SUN』はあのヒルズボロの悲劇における報道姿勢から一部のサッカーファンから嫌われている。ただでさえ当たり外れが激しいと言われるイエローペーパーであり、敵も多い存在である。
そのため、一部のサットン・ユナイテッドのファンが非公式フォーラムにおいて懸念を表明し、金のために『The SUN』と契約することを批判する者が現れていた。
そして問題になったのは、そのフォーラムで『F●●k Sponsor』というタイトルのスレッドが削除されたこと。管理人はこれに「クラブの要請によって削除した」と説明するメッセージを掲載したのである。
当然ながら、これによってサポーターの一部はさらにクラブの姿勢を批判するようになり、『The SUN』と契約するなら応援しないという声も。
記事によればサットン・ユナイテッドは取材に対して「フォーラムは独立したものであり、我々に削除を要請する権利はない」と検閲を否定。しかし、これで騒ぎが収まるはずもなかった。
サットン・ユナイテッドはファンも株式を保有する地域クラブであり、これまで両者は友好的な関係を続けてきた。しかし、お金を得て知名度を高めるチャンスが、その両者の絆に傷をつけるという結果に…。なかなか皮肉なものである。