セリエAで最下位に沈むペスカーラ。このほど、かつてチームを1部昇格に導いた奇才ズデニェク・ゼーマンを監督として呼び戻した

セリエB降格も見越したうえでの監督交代だったのだが、復帰戦となるジェノア戦でペスカーラは5-0の爆勝を収めた。

ゼーマン得意の4-3-3のフォーメーションで挑むと、前半5分にオウンゴールで先制し、19分、31分、81分、87分にも追加点を奪った。

ペスカーラにとって、これが今季2勝目。最後に勝ったのは、なんと昨年8月28日のセリエA第2節サッスオーロ戦。5か月以上も勝利から見放されていたのだが、ゼーマン就任で175日ぶりの勝ち点3を掴み取ったのだ。

しかも、セリエAの試合において5点差をつけて勝利するのはクラブ史上初のことだそう。Optaによれば、ペスカーラがセリエAで5ゴールを記録したのは、1993年のユヴェントス戦(5-1)のみだったとか。

試合後、ゼーマンは「選手たちに感謝することしかできない。(就任から試合まで)2日しかなく、多くのことはできなかったからね」とコメント。そのうえで、「救済(残留)についてだって?目の前の試合について考えることが必要だ。最後にどうなるか見てみよう」とも述べていたようだ。

セリエAは残り13節。最下位ペスカーラと17位エンポリとの勝ち点差はいまだ10ポイントある。奇跡の逆転残留はなるだろうか。

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