13~15日に行われたAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節。ここまで2連勝の浦和レッズは敵地に乗り込み、上海上港(中国)と対戦したが、後半早い時間までに3点を奪われ2-3で敗れた。
3点を先行された浦和は73分にラファエル・シルバのPKで一点を返すと、終盤の猛反撃で1点差に詰め寄ったがあと一歩及ばなかった。
なかでも痛かったのが前半アディショナルタイムに喫した2失点目のこのゴール。
相手の高速カウンターをGK西川周作がゴールマウスを大きく飛び出して未然に防いだのだが、クリアしたボールがカットされエウケソンに。西川は無人となっているゴールへ全速力で戻ったものの、エウケソンの狙い澄ましたシュートがゴール左隅に吸い込まれた。
西川といえば、足元の洗練された技術とプレーエリアの広さが持ち味。今回も咄嗟の判断で飛び出したまでは良かったが、もう一つの武器であるキックのミスが命取りになってしまった。
一般論でいえば外に蹴り出すか大きくクリアするのが定石の場面だけに、技術に対する過信が生んだミスであろう。一方でここしかないという完璧なコースに流し込んだエウケソンの技術の高さもまた、さすがというほかない。かつて同胞の偉大な先輩ジーコは「シュートはゴールへのパスだ」と話したが、今回のゴールはまさにその言葉を体現するかのようであった。
上海上港は3連勝で単独首位に浮上し、敗れた浦和は勝ち点6のまま2位。両者は来月11日、今度は埼玉スタジアムで折り返しの一戦を迎える。