先日、アイルランド1部リーグのデリー・シティに所属するDFライアン・マクブライドが27歳の若さで亡くなった。

キャプテンでもあった彼の突然の死に、チームや関係者は大きなショックに見舞われた。

そんななか、アイルランド代表は地元ダブリンでウェールズとのW杯予選に臨んだ。この一戦でアイルランド代表FWジェームズ・マクリーンが着けた背番号が話題になっている。

昨夏のEUROを含めて代表では11番を着けることが多いマクリーンだが、この試合では5番に変更。本来アタッカーの背番号ではないが、急逝したマクブライドに敬意を払い、彼がクラブで着けていた5番を背負うことにしたのだ。

実はマクリーンはデリーの出身で、2008~2011年にはデリー・シティでプレーもしている。『BBC』によれば、マクブライドとは友人関係にあったそう。火曜日に執り行われた葬儀に参列するため、マクリーンはその日の代表練習を免除されてもいたという。なお、2人は同じ1989年生まれでもある。

そんなマクリーンだが、所属クラブWBAではレギュラーではない。それでも、助監督ロイ・キーンは彼への信頼を口にしていた。

ロイ・キーン(アイルランド代表助監督)

「ジェームズ・マクリーンが定期的にプレーしていないことで、私が眠れなくなることはない。

クラブレベルでいいか悪いかにかかわらず、彼がアイルランドのためにしてくれることに私は確信を持っている」

何かとお騒がせなイメージのあるマクリーンだが、デリー出身の3歳児の心臓移植のために相当な寄付を行ったことも明らかになっている。地元を愛する男気ある選手のようだ。

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