先日の試合でクリスタル・パレスに敗れ、泥沼の状況に追い込まれているアーセナル。
これまで連続出場を果たしてきたチャンピオンズリーグにも達することが出来ない可能性が高くなっており、アーセン・ヴェンゲル監督の首も危ういと言われている。
サポーターもヴェンゲル留任派、解任派に分かれて論争が続いており、メディアも報道が加熱している。
そして『Irish Examiner』によれば、アーセナルの経営陣でも意見の衝突が激しくなっているそうだ。
アーセナルの筆頭株主はスタン・クロエンケ氏。クラブの全権を担っていると言っても過言ではない存在で、彼は親ヴェンゲルだという。
しかし、30%以上の株式を持っているアリシェル・ウスマノフ氏は逆にヴェンゲル解任派であり、クロエンケ氏の判断に激しく反発しているとのこと。
アリシェル・ウスマノフ
「私は、コーチだけに起こっていることの責任があるとは思わない。取締役会も主要投資家も大きな責任があるのだ」
「ある程度の連続性が必要だ。それはヴェンゲルの後継者を準備するという必要性も含まれている。
個人的には、残念ながらクラブの意思決定からは完全に隔離されている。クラブの運命の責任は全て、筆頭株主の主張に委ねられる」
また、ウスマノフ氏はアーセナルの商業的な活動にも不満を抱いており、マンチェスター・ユナイテッドと比較して30%低い収入に甘んじている状況を変えたいと思っているという。
ウスマノフ氏はロシアの実業家であるが、アーセナルの熱烈なサポーターであり、頻繁にエミレーツ・スタジアムにも足を運んでいる。
そして、アーセナルのサポーターズトラストも、大半のメンバーが現在ヴェンゲル解任を求めていると発表されている。
今季終了後、アーセナルのフロントはどう決断を下すのか?どちらにしても大きな動きがありそうだ。