『Mundo Deportivo』は2日、「バルセロナは、ニースに所属しているコートジボワール代表MFジャン・ミカエル・セリの獲得を狙っている」と報じた。

バルセロナはPSGのマルコ・ヴェッラッティを中盤に引き入れようとしていたがそれに失敗し、3500万ユーロ(およそ42.6億円)を投じてジャン・ミカエル・セリの獲得を検討しているというのだ。

昨季リヨンからサミュエル・ウンティティを獲得したという判断は大成功であったことから、フランスリーグのタレントに対する信頼度が上がっているのだろうか。

次なるターゲットとして、ルシアン・ファブレ監督の下で大ブレイクを果たしたセリに注目しているという。

ジャン・ミカエル・セリは1991年生まれの25歳。『Michaël』はミシャエル、ミシェルではない。外来語であるため『ミカエル』と発音するので注意だ。

コートジボワールの名門アカデミーのクラブであるASECミモザでプレーした後、FCポルトに引き抜かれてBチームに所属。

その後パッソス・フェレイラと契約を果たし、初めてプロのトップチームでレギュラーとして活躍を見せる。そして2015年夏、わずか100万ユーロ(およそ1.2億円)という価格でニースへとやってきた。

今季の戦列なプレーにより、ファンからは『アフリカン・チャビ』と呼ばれることもあるという。

かつてはトップ下やセカンドストライカーとしてプレーしていたが、ポルト時代から徐々にセンターハーフとして起用されることが多くなり、パッソス・フェレイラではボランチとして才能を開花させた。

身長には全く恵まれていないものの、高い機動力と運動量を生かした攻め上がりを得意としつつ、軽やかなボールタッチからパスでゲームを作っていくことが出来るのが強みだ。

また、右足から繰り出されるパスは長短共に正確であり、セットプレーのキッカーとしても優秀である。

中盤の低い位置から前に出ていってプレーできる能力は、まさにルシアン・ファブレが使っている戦術にぴったり。

ハーフスペースにボールを入れ、サイドバックかボランチがチェックに来ることを見越して近いスペースに選手を入れていく。サイドと中盤に速いサポートが求められるため、セリの性質がうまく生かされているのだ。

『チャビ』と言われると違和感はあるが、セイドゥ・ケイタがうまくフィットしたことを考えれば、バルセロナの戦術にも比較的合うタイプではあるだろう。もし本当に3500万ユーロという額が出てくるならば、ニースがそう簡単に断れるとは思えない。

チームの改革を進めるバルセロナは、セリを競りに行くのだろうか?

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