『Telegraph』は22日、「イングランドサッカー協会(FA)は、ジョン・テリーのお別れセレモニーを調査している」と報じた。

先日行われたプレミアリーグ最終節で、大きな話題になったのはチェルシーのDFジョン・テリーが交代した場面だった。

相手であったサンダーランドも了承の上、先発したテリーは背番号と同じ26分にピッチを離れ、会場から大きな拍手を受けることとなった。

しかしながら、それに対してFAは「調査」を行っているという。

その理由は、ピッチ内で試合中に行われるイベントについては事前に手配することが禁止されているからである。

つまり、サンダーランド側に圧力をかけて試合中にイベントを行っていれば違反行為になるというのだ。

これについては両クラブのアントニオ・コンテ監督、デイヴィッド・モイーズ監督も話しており、故意にピッチからボールを出したことを確認している。

どうやらプレミアリーグも当初は特に問題視していなかったようなのだが、きっかけはこのイベントを予想した3名に掛け金が支払われていたからなのだという。

ベッティング大手のPaddy Powerは月曜日の声明で『チェルシーの試合において、ジョン・テリーのセレモニーを予想した3名に100倍の払い戻しをした」と発表したのである。

この1人は取材に対して、「おそらく10〜15倍だと思っていたんだ。ラッキーだよ」と話しているとのことだ。彼は25ポンド(およそ3623円)を賭けていたという。

FAはこれを特に「犯罪集団による組織的な不正行為」とは考えていないが、今後悪用される可能性もあることから、技術的にどう対処していくかを検討しているとのことである。

なんでも賭けの対象にしてしまうイングランドならではの問題といえるが、このようなイベントがなくなってしまうのも寂しい。穏便な結末を迎えることを願いたいところだ。

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