『BBC』は24日、「スペイン最高裁判所は、リオネル・メッシとその父ホルヘに対して税金詐欺による有罪判決を下した」と報じた。
昨年から大きな問題の一つとなってきたメッシ父子の税金逃れ疑惑。最高裁まで争われることとなったが、そこでも有罪判決は覆らなかった。
リオネル・メッシ、そして父ホルヘ・メッシに対しては21ヶ月の懲役刑が言い渡されていた。後者については今回税金の一部が支払われたことから15ヶ月に短縮されている。
しかし、スペインでは一般的に初犯で2年以下の懲役だった場合は投獄されないことになっており、執行猶予が加えられるという。
リオネル・メッシと、その財産管理会社を持つ父ホルヘ・メッシは、2007〜2009年にかけての肖像権収入に関する税金416万ユーロ(およそ5.2億円)の支払いを逃れていた。
これらはベリーズやウルグアイなどのタックス・ヘイブンを利用した租税回避であり、架空の企業によって所得が隠されていたことが明らかとなっている。
しかし、リオネル・メッシは「父親の管理を信頼しており、何も知らなかった」として控訴し、最高裁まで争われることとなっていた。
なお、最高裁判所は以下のように声明を発表し、巨額の所得がある者が税金に無頓着なこと自体が論理に反すると主張している。
最高裁判所
「巨額の収入を得ている人物が税金を支払わなければならないということを知らない。それは認めるべき論理に反するものだ」