一方、ガブリエウ・カズこと本名ガブリエウ・カズ・ホッサト・ヤナグは、1999年6月9日生まれの現在18歳。

ブラジルで「カズ」といえば、何といっても10代でブラジルに渡り、その後、日本サッカー界の“キング”となった三浦知良(現横浜FC)を連想するだろう。

しかし、こちらの「カズ」はドリブラー…では全くなく、典型的な「5番」タイプの守備的なボランチだ。右利きではあるものの、ひょろっとした感じのプレーは扇原貴宏に似ているかもしれない。

彼らはここまで2試合揃って先発出場しているが、ブラジルは初戦でインドネシアに1-0と辛勝したものの、2戦目ではスコットランドに0-1と敗戦。3戦目で、グループステージ突破をかけてチェコと対戦する。

かつて日本代表には呂比須ワグナー、三都主アレサンドロ、田中マルクス闘莉王といったブラジルからの帰化選手が生まれている。一方、日系のブラジル人はアレシャンドレ・カネコや「エラシコ」や「シャペウ」を開発したと言われるセルジオ越後がいるものの、セレソンのA代表に選ばれたことはない。

「ケイスケ」と「カズ」…日本サッカー界が生んだ偉大な選手と同じ名前を持つ2人は、日系ブラジル人として初めて、セレソンA代表のユニフォームに袖を通すことができるだろうか。

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