UEFAチャンピオンズリーグ決勝でレアル・マドリーに1-4と敗れ、21年ぶりの栄冠を逃したユヴェントス。

これでCL決勝5連敗となり、チャンピオンズカップ時代から数えて通算7度目の準優勝となった。

なかでも守護神ジャンルイージ・ブッフォンの失望は計り知れないものだろう。今季はCLでわずかに3失点だったにもかかわらず、決勝だけで4失点…“世界一のGK”という称号を手にしながらまたしてもビッグイヤーを掲げられず、バロンドール受賞も遠のいてしまった。

そんなブッフォンが試合前に口にした“ある言葉”がちょっぴり話題となっている。

「俺たちが対戦するのはフィオレンティーナだな」

試合前の通路で、マドリーの選手を見たブッフォンはこうつぶやいたのだ。

マドリーはこの決勝を前に、白の1stユニフォーム使用を申請していたが、UEFAはホーム扱いのユーヴェが白黒のユニフォームを着用することを理由に却下。それにより紫色の2ndユニフォームで戦うことになった。そう、紫といえばフィオレンティーナのチームカラーだ。

ブッフォンが単に色から着想したのか、恐怖心を和らげようとおどけたのかは分からない。しかし、結果は4失点での大惨敗…この発言を知ったフィオレンティーナのサポーターにまで嘲笑されているというわけだ。

さらに皮肉なことに、ユーヴェが90分以内で最後に4失点を喫したのも、実は2013年10月20日に行われたフィオレンティーナ戦だった。

この試合のユーヴェは2点を先行したものの、ジュゼッペ・ロッシのハットトリックによって2-4で逆転負け。ユーヴェのゴールマウスを守っていたのは何を隠そうブッフォンである。

もちろん単なる偶然でしかないだろう。しかし、結果的にはブッフォンのこの言葉が盛大な“死亡フラグ”となってしまった。

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