『AFP』は20日、「解雇されたFIFAの前倫理委員会メンバーは、ジャンニ・インファンティーノ会長を調査していた」と報じた。

5月に行われたFIFA総会で大きな驚きを与えたのは、腐敗を調査していた倫理委員会の議長コネル・ボルベリー、裁判官ハンス=ヨアヒム・エッカート氏が突如解任されたことだった。

インファンティーノ会長が会見で明かしたところによれば、その理由は「委員がヨーロッパに偏りすぎているため」とのことだった。

そのとおり、後任はコロンビアのマリア・クラウディア・ロハス氏、ギリシャの元欧州司法裁判所所長のヴァシリオス・スコウリス氏になった。

しかし今、この理由の一つに「ボルベリー氏とエッカート氏を中心として、インファンティーノ会長の疑惑を調査していたから」というものがあったという話が浮上している。

該当の事件は今年3月、アフリカサッカー連盟(CAF)の会長選挙において行われた可能性があるという。

インファンティーノ氏とファティマ・サムラ事務総長は「対立候補のアハマド・アハマド氏に投票すれば開発資金を増額する」と利益供与を持ちかけたとのことだ。

それはコンゴ人のヴェロン・モンセンゴ氏を仲介役として行われており、選挙前にインファンティーノ会長がジンバブエを訪問した際に準備されたという。

これはアフリカ側からの証拠の提出があり、調査が進められていた。しかし、その中心となったという二人が突如職を追われた形になっている。

そして、その証人の1人はボルベリ氏の辞職後にFIFA本部への召喚要請が取り消されてしまったとのことだ。

この報道が正しいのかどうかは不明であるが、もし真実であれば現在信頼の回復に努めているFIFAにとって大きな打撃になるだろう。

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