2016-17シーズンはチェルシーの優勝で幕を閉じたプレミアリーグ。その立役者の一人は、間違いなく11のアシストを記録したセスク・ファブレガスだ。

通算6シーズン目の2桁アシスト超えはリーグ新記録となり、“パス・マスター”らしい偉業達成となった。

アシスト数が2桁を達成した6シーズンは以下の通り。

2006-07 アーセナル 11アシスト

2007-08 アーセナル 17アシスト

2009-10 アーセナル 13アシスト

2010-11 アーセナル 11アシスト

2014-15 チェルシー 18アシスト

2016-17 チェルシー 11アシスト

2つのシーズンでその数が突出しているのが分かる。最多はチェルシー1年目の2014-15シーズンに記録した18アシスト。そして2番目は、アーセナル時代の2007-08シーズンに決めた17アシストだ。

2007-08 Arsenal

今から10年前。アーセナルでの5年目を迎えたセスクは、ゴールに直接絡むシーンが大幅に増えた。

アシスト以外にも、宿敵スパーズ戦でのミドルシュートなど印象深いゴールもあり、シーズンを通しての活躍は「PFA年間最優秀若手選手賞」の受賞につながった。

セスクをはじめロシツキー、フラミニ、フレブといったタレントを中盤に揃え、ファン・ペルシー、アデバヨール、エドゥアルド、クリシ、サニャ、ウォルコットなどを擁したヤング・ガナーズ。

アーセナルのファンでなくとも魅力に感じるパスサッカーを披露していた。ただし中盤の4人が勢揃いした試合は、決して多くなかったのは今でも残念。

このシーズンのアーセナルは、皆がなんだか楽しそうにプレーしていたという印象。

優勝も現実的かと思われたが、シーズン終盤に失速。主力の負傷離脱が響いた格好で、最終的にリーグを3位で終えている。

もし負傷離脱者が少なければ…と思うこともあるが、それでもこのシーズンの素晴らしいフットボールの記憶が色褪せることはない。

Arsenal 2007-08 Nike Home #4 Fabregas

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