編集部H:「継続」に賛成
【コメント】
コンフェデは、予選が免除されたワールドカップ開催国にとって貴重な公式戦の舞台であると同時に、運営側にとってのリハーサル的な側面も大きい。
今回の廃止案では、U-20ワールドカップ、クラブワールドカップが代替の候補として挙がっているそうだが、別の世代やクラブチームの大会で代替案とはいえまい。
コンフェデ開催の継続に固執はしない。
しかし、もし選手の疲労が廃止を求める側の理由であるのなら、もっと根本的なところを見直さなければ効果は限定的だろう。
編集部S:「継続」に賛成
懸念が完全にないわけではないが、やはり得るものの大きさを考えると継続すべきと考える。
まずは、開催地およびFIFAにとってのメリットだ。ワールドカップは世界最大級のスポーツイベントであり、運営面での失敗は許されない。ワールドカップはただでさえ新スタジアムが多いため、「やってみないと分からないこと」は数多くあるはずだ。やはり一年前にこうした大会を行うのは有益だろう。
U-20ワールドカップという代替案も分かるが、韓国で行われた2017年大会は1試合平均で7900人しか動員できなかったという。そうした大会が本番運営の予行演習になるとは到底思えず、やはりある程度権威のあるA代表の国際大会だからこそ意味があるのだと考える。
代表チームにとっても有益だろう。
もちろん、選手の疲労を考えるとないに越したことはないが、そうしたチームは今回のドイツのようにBメンバーを送ればいいだけだ。
実際、主力選手の疲労を考慮したドイツは若手の底上げに目的を切り替え、主力のチーム力強化を目指した他のチームはフルメンバーを送り出した。
どちらにとっても意味はあったと言え、コンフェデの出場を望まない代表チームなどまずないはずだ。日本代表のような中堅国にとっては世界との差を感じる貴重な実践の場であり、世界でも「最弱」の部類に入り、2013年大会で3試合24失点したタヒチ代表にとっても同様だ。
また、2015年から国際Aマッチの試合数は減少傾向にある。ヨーロッパでは2018年からUEFAネイションズリーグが開幕するため、非UEFA加盟国が欧州のチームと対戦するケースは限られてくる。
そうした条件もふまえると、やはり一ファンとしてもコンフェデには継続を期待したい。
編集部の意見は「継続派」が4人、「廃止派」が2人だった。