8月末から行われてきたインターナショナルマッチウィーク。各地で重要な試合が立て続けに行われ、ワールドカップ出場を決める国も次々と現れている。

日本代表もオーストラリアとの大一番を制して予選突破を決め、国全体が大きく盛り上がりを見せた。

では、この代表ウィークに印象に残った選手は?編集部にアンケートを取ってみたぞ。

編集部K:オーマル・アル・スーマー(シリア)

アジアだけでなく、世界の予選すべてを合わせても、最も驚きだったのはアル・スーマーのシリア代表復帰だった。

ロンドンオリンピック予選で日本とも対戦した1990年生まれのストライカーは、クラブレベルで強烈な得点力を発揮しながら、シリア代表に入ることを拒否してきた。

アル・カディシヤーから移籍したサウジアラビアのアル・アハリでは、なんと1試合1得点を超えるペースでネットを揺らし、もはや「別次元」の男。

「シリアのイブラヒモヴィッチ」とも呼ばれてきた彼は、それでも「個人的な理由で」故郷のシリア代表入りを拒否し続けた。

その理由は妻の故郷であるサウジアラビアへの帰化を狙っていたからだというが、今回ついに復帰を決断。

そして迎えた5日のイラン戦、1-2とビハインドで迎えた後半アディショナルタイム。アル・スーマーの右足がゴールを破った!

これによってシリアはグループ3位を確定させ、プレーオフへの出場権を獲得。帰ってきたアル・スーマーは、まさに「ヒーロー」となった。

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