先日、ハンブルガーSVのトップチームにデビューしたMF伊藤達哉。このほど行われたブレーメンとのノルト・ダービーで初の先発出場を果たした。

伊藤達哉(いとう たつや)は1997年生まれの20歳。163cm58kgと小柄ながら、果敢なドリブル突破を武器とするアタッカーだ。

『Deutsche Welle』によれば、この日の伊藤は際立っており、53分に交代する際にはフォルクスパルクシュタディオンから喝采を浴びたという。

主力のニコライ・ミュラーとフィリップ・コスティッチの故障により思わぬチャンスが巡ってきた形だが、ブンデス初先発で見せた貢献度は決して小さいなものではなかったとのこと。

その俊敏さで相手DFにとっては「悪夢」のような存在となっていたようで、対峙したブレーメンDFロベルト・バウアーはきっと伊藤のことをすぐには忘れないはずとも伝えられている。

そして、今回のダービーにおいて、伊藤はブレーメンにとって最も脅威になっていたという。彼が筋肉の痙攣を起こしてルイス・ホルトビと交代した後、HSVの脅威は減退してしまったそう。

結局試合は0-0のスコアレスドローに終わったが、同紙では「ハンブルクのファンたちが、最も心に残っているのは小柄な日本人ウィンガーであるタツヤ・イトウだろう」とさえ報じていた。

今季もブンデス7試合で2勝1分4敗と苦しむHSV。そのなかで、「ハンブルクの堕落を食い止めるように、タツヤ・イトウが輝きを放った」とまるで救世主のような扱われ方までされ始めている。あまりに多くの期待をかけるのは酷だが、確かなインパクトを与えているようだ。

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