イタリア3部に当たるセリエCを運営するレガ・プロは、「モデナが破産のため追放された」と公式発表した。
1912年に創設された名門クラブのモデナ・カルチョ。2001-02シーズンにはセリエBで2位となり、一部昇格を成し遂げた。
その後2003-04シーズンに降格してから数年はセリエBで昇格レースに絡んでいたが、徐々に下位に低迷するようになり、2015-16シーズンに3部降格を喫した。
2014年に就任したアントニオ・カリエンド会長は、ルクセンブルクに本拠地を置くオフショア企業にクラブの株式98%を移して運営するようになったが、経営を立て直せず。
この3年で負債は500万ユーロ(およそ6.6億円)以上増加し、経営危機に陥っていた。
致命的になったのはスタディオ・アルベルト・ブラーリャの賃貸料の滞納によって本拠地を追い出され、さらに経営が悪化したこと。
さらに給与の未払いによって選手たちがストライキを敢行し、試合を行えなくなったことだ。
先週末の試合にはユースチームを送る予定となっていたが、そのユースチームもトップに同調してプレーを拒否。
その結果4試合を開催することができなかったことから、規定によってレガ・プロはモデナの失格を決定。
同時にクラブは破産宣告を受け、すべての資産は差し押さえられたとのことだ。これで50名の従業員や選手が職を失うことになる。
なお、2018-19シーズンにアマチュアでプレーするためには2ヶ月以内に手続きを行う必要がある。ユースチームは今季の最後までプレーできるが、その時点で解散されるため、新しい名前で再出発しなければならない。