先日行われた、浦和レッズとアル・ヒラルによるACL決勝1stレグ。
結果は、ホームのアル・ヒラルが浦和レッズのラファエル・シルバにアウェイゴールを許す形で1-1となったのだが、試合はスムーズに終わらなかった。
その後、SNS上で「人種差別問題」が発生したためだ。
試合終了後、アル・ヒラルのサポーターと思われる者が、ラファエル・シルバやマウリシオのInstagramに対して、バナナやサル、中指を立てる絵文字など差別的なコメントを相次いで投稿。さらに、この一連の騒動に対して、ラファエル・シルバとコメントを残すなど、各方面で大きな話題となったのである。
そしてこの度、浦和レッズはこの一連の事件に関して声明を発表。公式Webサイトで以下のリリースを行った。(以下、原文ママ)
日ごろより、浦和レッドダイヤモンズをサポートいただき、ありがとうございます。
すでにSNSや報道でご存じかと思いますが、浦和レッズの選手であり、私たちのファミリーである、ラファエル シルバ、マウリシオなどのInstagramアカウントに、差別的な投稿がなされました。
ラファエル シルバは、「この世界にまだ差別主義者がいることを悲しんでいます。私は私の肌に誇りを持っています」とメッセージを発信しています。
浦和レッズとしましては、AFCに事実を報告しました。私たちは、私たちのファミリーである選手をいかなる差別からも守ります。
浦和レッズは、2014年に差別撲滅に向けた行動計画『ZERO TOLERANCE(絶対許さない)』を策定し、クラブ内はもちろん、ホームゲーム時のスタジアムやホームタウン内の学校において、啓発活動を軸に取り組んでいます。今後も差別を断固として許さないというFIFAをはじめとするサッカーファミリー全体の方針に共鳴しながら、この取り組みを推進してまいります。
そして、サッカーや世界から差別がなくなるよう努めて参ります。
25日には、10年ぶりの栄冠を勝ち獲る大切な一戦があります。
ファン・サポーターのみなさまにおかれましては、ピッチ外の事象にとらわれることなく、サッカーでの決着で栄冠を得られるよう、共に闘ってください。
ホーム埼玉スタジアムで、スポーツマンシップとともに、真の浦和レッズを表現し、共に喜びの瞬間を創り出しましょう。
引き続きのサポート、よろしくお願いいたします。
浦和レッドダイヤモンズ
「AFCへの事実報告」も既になされているとのことであり、今後は、AFC側がどのような対応を見せるかに注目が集まるところだ。