16日、2017年度クラブワールドカップの決勝戦がアブダビ・ザーイド・スポーツ・シティで行われた。
ちょっとした波乱の場面はあったが、ファイナルには順当に欧州王者のレアル・マドリー、南米王者のグレミオが進出。世界の頂点を争うことになった。
試合は序盤から拮抗した展開。レアル・マドリーが攻勢に出るも、グレミオは体を張ったディフェンスで失点を許さず、反撃を狙っていく。
高い技術を見せる欧州王者に対し、闘争心を武器に対抗する南米王者。息詰まる展開となり、前半は0-0のままで終了する。
しかし、後半にその拮抗が崩れる。決めたのは、もちろんクラブW杯歴代得点王のクリスティアーノ・ロナウドであった。
53分、ペナルティエリアの左外あたりで得たフリーキックから、右足に引っ掛けるようにシュート。これが壁の間を抜け、ゴール左隅に吸い込まれていった。
ロナウドはこの大会7点目で、さらにゴール記録を伸ばすことにも成功している。
これで勢いに乗ったレアル・マドリーはどんどんチャンスを作り、ゴールに迫っていく。ポストや判定に嫌われたことでスコアは動かずも、徐々にペースはレアルへ。
反撃を狙いたいグレミオであるが、なかなかボールを奪えず苦戦。最終的には、レアル・マドリーの実力の前に沈黙することになった。
この結果、試合は1-0のまま終了。この優勝によって、レアル・マドリーは大会創設後初となる2連覇を達成した。
クラブワールドカップの歴史に名を刻んだレアル・マドリーは、このあとスペインへと戻り、23日にはバルセロナとのエル・クラシコを戦うことになる。