『Corriere dello Sport』は26日、「マイアミ・ドルフィンズのオーナーであるスティーヴン・ロスが、ミランの買収に関心を抱いている」と報じた。
昨年4月、ミランは中国人実業家のリー・ヨンホン氏によって買収された。
しかしその際にはアメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネージメントから3億ユーロ(およそ394.3億円)を借りている。
そして、ミランの持株会社であるロッソネーリ・スポート・インヴェストメントは1億8000万ユーロ(およそ236.6億円)、ミランは1億2300万ユーロ(およそ161.7億円)の債務を抱えた。
これは今年10月までに返済が義務付けられており、もし滞った場合はクラブの保有権がエリオット・マネージメントに移る。
現在経営陣はその借り換えを進めているとのことで、クラブは『手続きは完了した』と発表しているが、あまり信用されていないようだ。
おそらくこのままでは10月の借金完済は難しいと考えられており、エリオット・マネージメントはすでにミランの引取先を探しているという。
そして記事によれば、それに関心を抱いているのはアメリカの実業家スティーヴン・ロス氏であるという。
彼はNFLのマイアミ・ドルフィンズのオーナーであり、アメリカで行われるプレシーズントーナメント『インターナショナル・チャンピオンズカップ』の創設者のひとりでもある。
不動産業で成功した彼の純資産は120億ドル(およそ1兆2670億円)だと言われており、世界でも指折りの大富豪だ。
ただ、これは問い合わせの段階であるため買収の提案を出すかどうかはまだ不透明であるという。
もちろん彼が買収に動いたとしても、エリオット・マネージメントに問い合わせをしているのはロス氏だけではなく、唯一の入札者になるとは考えにくいとのこと。