『Gazzetta dello Sport』は9日、「ACミランのオーナーを務めているリー・ヨンホン氏は、株式の30%を中東の投資家に売却する」と報じた。

記事によれば、株式を購入することになるのはUAEの王族である投資家サイード・アル・ファラーシであるとのこと。

彼はミランの株式を一部買い取り、クラブへの投資を行う予定であるとのことだ。

先日はパオロ・マルディーニが買収に関与しているのではないかという噂があったが、それはブローカーのリッカルド・シルヴァ氏が絡んでいるからだそう。

リッカルド・シルヴァとマルディーニはアメリカのクラブをともに設立したパートナーであり、そのために浮上した噂だったという。

昨年4月にミランのオーナーとなったリー・ヨンホン氏は、その際にアメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネージメントから3億3000万ユーロ(およそ428億円)の借金をしている。

利子も含めて3億8000万ユーロ(およそ492.9億円)を10月までに返済しなければ、クラブの所有権はエリオット・マネージメントに移る契約となっている。

リー・ヨンホン氏は経営状況に自信を持っていたとのことだが、その後UEFAからファイナンシャル・フェアプレー制度違反による制裁を受ける可能性が高まったことから、株式の売却を決断したという。

なお、UEFAの罰則は重ければヨーロッパリーグ追放という結論になる可能性があり、そうなればミランの経営にも大きなダメージとなる。

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