『Mediaset』は14日、「アメリカ人実業家のジョン・J・フィッシャー氏が、ミランの株式買収に関心を持っている」と報じた。
10月までにエリオット・マネージメント(アメリカのヘッジファンド)へ3億8000万ユーロ(およそ494.3億円)を返済しなければならないミラン。
オーナーのリー・ヨンホン氏は現在、さらに今月末までに増資のための3200万ユーロ(およそ41.6億円)を投じる必要がある。
さらにミランにはファイナンシャル・フェアプレー違反のためヨーロッパリーグから追放される可能性も囁かれている状況だ。
それもあってリー・ヨンホン氏はミランの株式を一部売却して資金を得ようと考えていると伝えられている。
その候補はこれまでいくつか浮上していたが、今回アメリカの実業家ジョン・J・フィッシャーという名前が報じられた。
ジョン・J・フィッシャー氏は1961年生まれの57歳。アメリカ大手アパレルメーカーのGAPを創業した両親の下で生まれた人物だ。
ブリンストン大学を卒業後は共和党全国委員会で資金を調達する役割を担い、ロナルド・レーガンやジョージ・ブッシュを助けた。
その後スタンフォード大学院で修士号を取得し、スポーツビジネスの世界に飛び込んできた。
2005年には松井秀喜や岡島秀樹ら日本人選手も数名所属したことがあるオークランド・アスレチックス(MLB)を買収し、さらにサンノゼ・アースクエイクス(MLS)、セルティック(スコットランド)の株式も取得している。
純資産は24億ドルに達するといわれており、現在スポーツビジネスをさらに広げていく意思を持っているという。