『AP』は6日、「ソン・フンミンら韓国代表チームが兵役免除を受けたあと、ミュージシャンの義務について議論が起こっている」と報じた。
先日のアジア競技大会で金メダルを獲得した韓国代表チーム。そのメンバーは全員兵役の義務を免除されることになった。
これによってソン・フンミンはトッテナムでのプレーを続けることができ、GKキム・ヒョヌは欧州でのプレーを夢見ることができる。
韓国では男性が21ヶ月の兵役に従事せねばならず、それがサッカー練習にとっては大きな足かせになっている部分がある。
しかしワールドカップやオリンピック、アジアカップなどで好成績を上げた場合、それによって兵役が免除される可能性がある。
また世界的に活躍するクラシックミュージシャンやバレエダンサーも、賞を受けた際に免除される権利を持っている。これは1973年に発行された規則だ。
だが、ポップアーティストにはその権利が許されていない。
アジア大会でサッカー代表が金メダルを獲得した後、BTS(防弾少年団)がビルボードチャートで1位を獲得した。韓国のアーティストとしては快挙といえるものである。
しかしBTSの7名のメンバーは、それでも兵役が免除されることはない。
韓国のイ・ナギョン国務総理は、現在兵役の期間を21ヶ月から18ヶ月に短縮するとともに、軍隊の規模を61万から50万人に削減することを目指しているという。
オリンピック委員会は各世界大会においての結果で「マイレージ」を与え、一定のポイントを獲得したアスリートに兵役免除を出すというシステムを提案しているという。
だがそれでも「兵役免除の基準はどうあるべきか」という点についての議論の根本的な解決にはならない。社会に貢献できる人物をどのように生かしていくか、最適な規則を見出すまでにはまだ時間がかかりそうだ。