先週末に行われたボーンマス戦で、1-2と逆転勝利をあげたマンチェスター・ユナイテッド。

この日は英国の戦死者を追悼する「リメンバランスデー」のセレモニーが行われ、選手たちは皆胸に赤いポピーの飾りをつけてプレーした。

しかし、その中で唯一ネマニャ・マティッチだけがそのポピーを身に着けることを拒否していた。

なぜ戦没者追悼のためのワッペンを外していたのか?その理由について、彼はInstagramで以下のように説明した。

ネマニャ・マティッチ

「皆がなぜポピーを身に着けているのか、それは分かっているよ。僕は皆の決断を完全に尊重している。

そして、戦争のために愛する人を失った方々すべてにシンパシーを感じている。しかしながら、僕にとってはあの攻撃を思い出させるものなんだ。

1999年、セルビア(ユーゴスラヴィア)爆撃で僕の国は荒廃した。ヴレロに住んでいた12歳の少年はいつもそれを恐れていた。

これまで僕がやってきたことを熟考した上で、今ポピーが縫い付けられたシャツを着ることが正しいとは感じていないんだ。

英国の誇りの象徴としてのポピーを中傷したり、あるいは誰かを怒らせたくはない。

しかし、人間は皆育ってきた歴史の産物であり、これは前述した理由においての個人的な選択なんだ。

僕の説明した理由を誰もが理解してくれることを願っている。そして、これから迎える試合でチームを助けることに集中したい」

なお、このところは英国人の中でもポピーを着用することを拒否する人が増加しているとも。

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