『Hannoversche Allgemeine Zeitung』は4日、「ハノーファー96のトーマス・ドル監督は、浅野拓磨を起用しない理由について話した」と報じた。
今季アーセナルからドイツ・ブンデスリーガのハノーファー96にローン移籍することになった浅野拓磨。
先日『Kicker』が伝えたところによれば、浅野拓磨の契約には一定の出場数を満たした場合自動的に買い取り義務が生まれることになっているそう。さらにその基準にあと1試合と迫っているという。
その移籍金は260万ポンド(およそ3.77億円)となっており、ハノーファー側はそれを支払いたくないということから、今後は起用しないという選択を下した。
ハノーファーはその決断をすでに伝えているが、アーセナル側はこれに怒りを見せているという。
『Hannoversche Allgemeine Zeitung』の記事によれば、ハノーファー側はこの購入条件の価格を引き下げようと交渉を行っていたとのこと。
その価格はかなり落ちていることは事実だそうだが、それでも100万ユーロ(およそ1.3億円)を超える額を支払うことは難しく、そこまでの値下げには至っていないようだ。
記者会見でトーマス・ドル監督は「私はチームの準備と構成に責任がある。浅野拓磨のプレーについて指示があるとは、私は言わない」と話し、クラブからの強制はないと説明しているそうだが…。
『Hannoversche Allgemeine Zeitung』は、ハノーファーは浅野拓磨を買い取る意思がないわけではないものの、現状の契約では不可能だと結論づけている。
ハノーファー96は現在ドイツ・ブンデスリーガで最下位に沈んでおり、残留プレーオフ圏内まで勝点差6と厳しい状況。今週末はヴォルフスブルクとのアウェーゲームを控えている。