2019年のJ1では昇格組の大分トリニータが上位争いを繰り広げ話題となっているが、もう1つの昇格チームである松本山雅の奮闘も光っている。

反町康治監督の体制で8年目を迎えたチームは、2014年以来2度目のJ1挑戦となった今季、開幕からその堅い守備によって勝点を積み上げており、今週行われたサガン鳥栖との第8節でも1-0と勝利を収めた。

決勝ゴールを決めたのは前田大然。水戸ホーリーホックでブレイクし、一躍、日本屈指のスピードスターとして躍り出た彼の武器はやはり“別格”だった!

ボランチのパウリーニョが送ったGKとDFの間へのパスは、鳥栖のDFに難なく処理されるかと思われた。

しかしそこへ急加速した前田が一気に強襲!あっという間に相手を抜き去ってボールを収めると、最後は左足の力強いシュートをネットに突き刺したのである。

かつて永井謙佑(現FC東京)が横浜F・マリノスとのJ1開幕戦で衝撃的なプロデビューを飾り、当時の指揮官だった木村和司氏は「スピード違反」と形容したが、その時のプレーを思わせるような速さ…。

毎節スプリント回数で最上位に入っていたもののチーム事情もあってなかなかチャンスに恵まれなかったが、前田はこれが嬉しいJ1での初ゴールとなった。

【関連記事】Jリーグで一番速い日本人は?「サニブラウン級のスピードを持つ8選手」

東京五輪での日本代表入りも期待される21歳。その爆発的なスピードは世界を驚かせることができるだろうか。

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」