『BBC』は30日、「中国代表は、元アーセナルのイングランド人MFニコ・イェナリスを招集した」と報じた。
先日暫定的にチームを率いていたファビオ・カンナヴァーロ監督が退任し、マルチェロ・リッピ監督が復帰することになった中国代表。
今回6月の試合に向けてのメンバーが発表されたが、そこに初めて加わったのが北京国安のMFニコ・イェナリス。中国名は李可となっている。
8歳からアーセナルの下部組織で育成され、2011-12シーズンにはプレミアリーグでも1試合出場した経験を持つ。イングランドU-17~19代表でもプレーしていたMFだ。
ノッツ・カウンティやボーンマスへのローン移籍を経て2014年に退団し、その後はブレントフォードで長くプレーしていた。今年北京国安に加入し、レギュラーとして活躍している。
キプロス出身の父親と中国出身の母親がいるため、今回中国の歴史上初めて他国出身の選手として代表入りを果たした。『The 42』によればすでに彼は中国国民になるための事務処理を終えているとのことで、国籍自体も切り替えるそうだ。
また、マルチェロ・リッピ監督はブラジル人FWのエウケソンやリカルド・グラールの招集を希望していると言われているが、彼らには中国に親族がいないことから賛否両論となっているよう。
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今季中国リーグはティアス・ブローニング(広州恒大)やロベルト・シウチョ(上海申キン)など「中国にルーツを持つ外国人選手」を複数名獲得しており、代表の強化を狙ったものだとも言われている。